モノクローム・シンドローム

アクセスカウンタ

zoom RSS 神戸 平野

<<   作成日時 : 2010/06/11 13:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 1

月曜日、友人のC君と一緒に兵庫の平野へ行ってきた。
平野から石井町にかけてのバス道(山麓線)沿いに、味のある
建物が多いから見に行こうよ、とC君が誘ってくれたのである。

ぼちぼち行こかという頃、あいにく雨が降り始め、僕たちは、
三宮で天候の様子を見ることにした。
C君は、写真を撮るのでフィルム買いたいと言って、フィルムを
売っている店をさがしたのだけれど、最近はなかなか見つからない。
余談だけれど、僕は、コヤマカメラが消えてから、三宮ではフィルム
が値上がりしたような気がしてならない。
梅田のヨドバシでは1本400円程度で買えるコダックのトライXが、
神戸では1本550円もしている。
あまりの価格差に、「腹立つなー」と思いながらも買ったこともある
けれど、以後、僕は神戸へ出掛ける時には、フィルムを余分に持って
行くことにしている。
C君のフィルムは元町のカツミ堂で買うとして、まだ雨が降ってるし、
ちょっと一杯いこか、と僕たちはニューミュンヘンに寄った。

「神戸駅まで電車で行って、そこからバスで平野へ行こう」とC君
が言ったけれど、僕は、「電車賃がもったいないから、神戸駅まで
高架下でも歩いて行こうよ」と提案した。
雨は上がっていた。
僕たちは、ビールを飲み終えると、元町通のカツミ堂に寄ってから
高架下(モトコー)経由で神戸駅に向かった。
中古レコード店や古物店の店先を眺めながら、途中からは店よりも
多いシャッターを眺めながら、雑談して歩くうちに神戸に到着し、
駅前ターミナルからバスに乗った。

バスは、湊川神社の少し西側の有馬街道を北へ走り、ほんの10分程
で、山麓線との交差点にある平野の停留所に着く。
この平野交差点を中心に、東西と南側の道路沿いに、商店街や市場が
広がっている。
北側は、山裾が迫り、有馬街道の勾配はここからきつくなる。
有馬街道を少し上ると、平野の祇園さん(祇園神社)がある。

平野周辺は、800年余り昔の福原京の地として有名だ。
わずか半年ほどではあったが、平清盛がここ福原から南に首都を築
こうとした、平家ゆかりの歴史的な土地である。
清盛の雪之御所跡や、上三条、下三条など京にちなんだ地名も残る。
また、幕末に神戸海軍操練所を開設した勝海舟の寓居跡も近くにある。
しかし、この日の僕たちの目当ては、平野交差点の西側に連なる旧い
建物の佇まいだったので、そちらには目が向かなかった。

平野交差点付近には、昭和の空気が漂う喫茶店やレトロな看板も在る。
そんな風景が、僕のちいさな記憶を引き出してくる。
かつて平野は、市電の一路線の終点であった。
子どもの頃、僕はその市電の終点を見て、拍子抜けというか、
がっかりした覚えがある。
終点の線路は、鉄道の終点らしい車止めも何も無く、交差点上で
いきなりあっけなく途切れていたのだ。
一度祇園祭りに連れて来てもらったことがあったような気がするので、
その時に市電の線路を見て、印象に残っていたのかもしれない。
今思えば、子どもだったので、交差点内に車止めを設置することが
交通の邪魔で危険だということに思い至らなかったのだろう。
そして、平野の祇園さんといえば、なぜか心に浮かんでくるのが、
祭りの露店で目にしたのか、あるいは買ったのかわからないけれど、
影が揺れながら回る走馬灯なのである。

バスを降りると、C君が、旧く味のある造りの建物を観に行く前に
平野市場の中にある小さな餃子屋へ寄っていこうと言う。
昼食がまだだった僕に異存はなく、小さなカウンタの前に座り、
僕は餃子と小龍包を、彼は餃子とビールを注文した。
いうわけで、C君と僕の足取りも、書いている話も、寄り道ばかり
している。

少し小ぶりであっさり味の餃子と小龍包を味わった後、僕たちは、
平野交差点から西へ歩き始めた。
歩道を覆う平野商店街の庇がしばらく続いている。
味のある建物とは、黄色っぽいレンガ(?)の壁の商店の建物だ。
屋根は瓦葺きが多い。
その壁にはめ込まれた木枠の窓や窓格子、扉の造りに惹かれる。

商店街の庇が途切れた西側にも、同じ造りの建物や木造の建家が続く。
木の窓枠や、上下に開閉する旧い窓などを見ていると、建物の内と外
が、完全には遮断されず繋がっているように思えてくる。
アルミサッシの窓は、内と外を完全に隔てているように思えるのだ。
現在も住んでいる方がいるので、覗き込んだり、外から見える内部を
撮ったりはしないけれど、C君と僕は、それぞれ思い思いに写真を撮り
ながら歩いた。
1時間弱で、僕はハーフ判で1本半を撮り終えた。
なかなかいい小さな旅だった。

帰りは、平野からバスに乗って三宮へ向かった
(この時、僕は、初めてバスでトアロードを下った)。
そして、三宮からは電車で水道筋へ。
市場の居酒屋に寄り、王子公園駅前のスタンドでもう一度乾杯した後、
ごきげんようと手を振り、それぞれの寝床へ帰った。

平野へは、もう一度行こうかと思う。
今回歩いた場所をもう一度見て、歩いていない場所を見て。
夕暮れの平野交差点に立てば、また別の記憶に出会いそうな気もする。


平野で撮った写真は、現像とプリントが間に合わないので、
川沿いの町で撮った写真を載せた。

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
カメラマンだけど、ヒマなのよ、なう。
なう
2010/06/14 17:57

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
神戸 平野 モノクローム・シンドローム/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる