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zoom RSS 港の風景 2

<<   作成日時 : 2010/03/22 14:16   >>

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先週の金曜の夜、神戸・二宮のとある店で飲み会があった。
少し早めに三宮に着いた僕は、久しぶりに少し港を歩いてきた。

税関前から4突(第4突堤)へ。
ポートタワーの向こう、高倉山から須磨の山際に夕日が沈む少し前で、
空のオレンジ色のグラデーションと海面への映り込みがきれいだった。
突堤の上屋も、積み木みたいにカラフルなコンテナも、
夕日に照り映えて美しかった。
午後5時をまわっていたので、人影は少なくがらんとしていた。
頭の上の道路を走る大型トラックやトレーラーの音が響いていた。
それにしても、大きな船が接岸していない港は寂しい。

三井、三菱、住友、川西と倉庫が並ぶ道を第1突堤まで歩いた。
第2突堤の入口にある倉庫の脇で、誰かがラジコンカーを走らせていた。
第1突堤には、何もない。
風吹き渡る平坦な土地が広がっていて、入口にはフェンスが張られ、
立入禁止となっている。
西側もフェンスで囲われていて、端の岸壁までたどり着けない。
突堤の根っこ付近に在った船具店の古い建物も、数年前に消えた。
第1突堤は、どう変わってゆくのだろうか。
西隣には、20数年前に公園に変わったメリケン波止場が見えている。

港の傍に住んだこともなく、港に関わる仕事に携わったこともないけれど、
幼い頃、エキゾチシズム溢れる輸入紅茶の箱のラベルや、
英文タイプのインボイスなどを見てかきたてられた異国への憧れが、
港への憧れにつながっている。
港には、いつも外国からきた人と物が溢れているような気配を感じるのだ。

コンテナ船が主流の現在、新港突堤に昔日の賑わいはない様子だ。
突堤に櫛の歯のように入り込んだ臨港貨物線も、とうの昔に廃止された。
それでも、港には、異国の匂いがする。
岸壁や上屋などの施設や、積み重ねられたパレットや荷物やコンテナ、
倉庫や事務所の看板など、港に在る全てのものに。
港で生きた人々や、さまざまな国からやって来た人々の足跡の記憶が
埋もれているように感じられ、
僕は、知りもしない昔日の港の風景や異国の町の風景を想像しながら歩く。
この港にどれほど多くの夢や欲望が集まり、消費されてきたのだろう。
どれほどの数の成功と挫折が、裏切りや悪徳が、生まれ、消えていった
のだろう。


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