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zoom RSS R50 梅田からナンバまで

<<   作成日時 : 2009/07/08 04:18   >>

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前回からすっかり間が空いてしまったけれど、
今回も、またR50をネタにして。

「梅田からナンバまで」  上田正樹と有山淳司 1975年

 サウス・トゥ・サウスの上田正樹と有山淳司が放った
 ラグタイムブルースのアルバム「ぼちぼちいこか」の中の1曲。
 有山淳司が軽快に歌っている。
 今日はデートなのにあいにく雨降りだけど、梅田から難波まで
 腕組んで御堂筋を歩こう、というポジティブなんだか変なんだかー、
 な印象の歌だ。
 けっこう距離があるし、水が跳ねて足下がびしょぬれになりそうで、
 彼女は嫌がるのじゃないだろうか。
 この曲を初めて聴いた頃、僕は高校生だった。
 神戸っ子だった僕は、大阪まで出て行くことはまだ少なくて、
 梅田はまだしも、難波、千日前、道頓堀、法善寺横丁、心斎橋など
 ミナミの盛り場は、歌や小説に出てくる遠い街だった。
  
 「ぼちぼちいこか」は、12曲中8曲の歌詞が大阪弁で書かれている。
 歌に登場するのは、社会的地位もなく、金もなさそうな人たちだ。
 成功を夢見て大阪へ出て来たけれど、程遠くてあきらめている人。
 けなげなおかま。
 なけなしのボーナスをはたいて北新地で散財する人。
 次の給料でちょっとぜいたくをしたいけど、結局つつましく暮らす人。
 女に去られた心の痛みを、酒で紛らわせている人。
 下着泥棒と婦女暴行(..たぶん)で服役中の人。
 友達に小さな金を融通したり、してもらったりしながら生きている人。
 都会の片隅で喘いでいる人。
 道頓堀で、昔の思い出を懐かしむ人。
 人生への諦め、哀しみを引き受けさせられるのは、いつの世も民衆で、
 夢は、いつもたばこの煙のように流れて消えていく。
 しかし、朝日のあたらない長屋に生まれ、親に捨てられたニイちゃんも、
 雨の降る夜は、消えた女を思い出して飲むだけのニイちゃんも、
 いろんなことを諦めたかもしれないけれど、生きている。
 人生そのものを捨てる人間は、ブルースなど歌いはしない。
 「ぼちぼちいこか」の登場人物たちは、しなやかに、したたかに暮らして
 いるようだ。

 1975年頃、オイルショック後のインフレや構造不況が続いていたもの
 の、日本の経済は安定成長を続けていた(ようだ)。
 高校生だった僕は、両親に不自由のない暮らしをさせてもらっていて、
 「ぼちぼちいこか」にリアリティを感じたわけではなかったけれど、
 心のどこかでシンクロするところはあったのだと思う。
 タテマエ社会のインチキさや不条理の存在に、憤りを禁じ得なくなって
 きた頃だった。

 それにしても現在(2009年)の世の中は、あの頃と比べてどうだろうか。
 良くなったところもあるけれど、悪くなったところも失ったものもあり、
 まだまだ誰もが生き易い時代だとは思えない。
 日本だけでなく、世界を見渡しても同じだ。
 戦争、貧困、格差・・・キーワードは、いつも変わっていない。
 
 梅田からナンバまで歩く歌の話なのに、このままだとだんだん逸れて
 いってしまう・・。
 
 「ぼちぼちいこか」のアルバムジャケットは、
 くいだおれ太郎がきりっと中心に立ち、両脇を上田正樹と有山淳司が
 固める、今となってはホントに「なつかしの道頓堀」なデザインだ。
 高校生の頃に聴いたのは、LPレコードだったけれど、9年程前のある日
 スナップを撮りながらアメリカ村をぶらぶら歩いていた時に、
 タワーレコード(この店も現在はない)で、CDを見つけた。
 懐かしいやらうれしいやらで、さっそくレジに持っていったら、値段は
 1000円だった。
 関西の、いや日本のラグタイムブルースの名盤が、1000円とは
 うれしいような、悲しいような、ちょっと微妙な気持ちになったことを
 思い出す。
 ちなみに、うれしさが9で悲しさが1くらいの比率だったと思う。。。

 さて、僕は、梅田から難波までを歩いたことは、幾度かあるけれど、
 御堂筋を梅田から難波まで通して歩いたことはない。
 本町までは御堂筋の歩道を歩くけれど、本町を越えたら南船場の横道を
 うろついて長堀通まで下り、心斎橋、戎橋、道頓堀というコースか、
 心斎橋から西にそれて堀江の方まで行って、また戻って来て戎橋へという
 コースである。
 戎橋からは、アーケードの下を通って難波に至るので、ここでも
 御堂筋はバイパスしてしまう。
 カメラでスナップしながらだから、知らぬ間に歩いているけれど、
 カメラなしでは、誰か連れがいない限り歩くのが嫌になる距離だ。

 最近ミナミへ行っていないので、久しぶりに道頓堀のネオンサインを
 見て驚きたくなってきた。
 少しくらいなら雨の日に御堂筋を歩いてもいいかな、とも思う。
 そういえば、欧陽菲菲の「雨の御堂筋」っていう歌もあった。
 こちらは、ベンチャーズの作曲で、恋人を捜して雨降る御堂筋を南へ
 歩く女の歌だった。
 御堂筋は、南行き一方通行なのだ。 

 何だかまとまりがなくて、何を書いているのかわからなくなってきた
 ので、今日はこのあたりでやめにしよう。
 では、また。

 
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内 容 ニックネーム/日時
長文お疲れ様。
rna
2009/07/08 12:05

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